2017年1月26日木曜日

ヴァンパイアのおはなし1




「うわっ、何だ君は!どこから入った!?」
「おじさんピアノうまいね」
「これは・・・オルガンという楽器だ。
それより少年、いったいどこから」
「おじさんヴァンパイアでしょ」


「嫌に唐突だな・・・いや、なぜ分かった・・・貴様魔女か」
「ヴァンパイアかっこいい。俺もヴァンパイアにしてくれ!」


「そういうことなら・・・まあ構わんが、
覚悟しろ少年」


「おじさんヅラだったの。だったらいい。全然かっこよくない」


うるさ~い!




ガブ!


ウメェ!


「いって~。俺もハゲになったりしない?」
「・・・私の血を飲むのだ少年」
「えー汚そう」
「いいからやりなさいも~!」


ガブ!


「うーんきもちわるい」
「渇きを感じている証拠だ・・・
君も、じきヴァンパイアになるだろう」
「すげえ」


「気が済んだなら帰ってくれ」
「わかった」




ここ数日、エリヤの様子がおかしい。
やたら空腹を訴え、
その割にはあまり食べようとしない。


「どうかしたのか、エリヤ。
またオスカーのラボで光る液体を飲んだのか」
「ちがう、ヴァンパイアに噛まれたんだ」
「エリヤ、サンタやユニコーンと違ってヴァンパイアなんて
存在しないんだぞ」


ギー




「ラッグ~・・」


「気持ち悪くて眠れない」
「また寝る前に歯磨き粉を食べたのか」
「食べてない」
「ベッドに戻れ。そのうち眠れるさ・・・」




真夜中、
エリヤの様子が気になり部屋を覗いてみたが・・・
やっぱり、ぐっすり眠っている。


日記にもいつも通り、俺の悪口が書いてある。
心配いらなかったな。


スヤ・・・


ハッ


「・・・エリヤ?」
「うう・・・!」






「・・・」


「エリヤ!」


「大丈夫か!?」
「気持ち悪いの治った」
「それだけか?いったい今のは・・・」


「お・・・お前・・・!鏡に写ってないぞ・・・!?」
「ほんとうだ!すげえ!」
「!?」


「言ったろ。ヴァンパイアに噛まれたって。
ヴァンパイアに頼んで、俺もヴァンパイアにしてもらった」
「ああ・・・エリヤ・・・」


「なんて馬鹿なことをしたんだ!」


「すぐに着替えろ。元に戻す方法を聞きに行くぞ」
「ギー」

つづく
つづきません、ごめんなさい!

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